私が早期退職を考えたとき、自分が今まで携わってきた業務の中で会計が合っていたことから簿記の勉強を始めました
ここで本当は税理士の資格取得まで視野に入れていたのですが、その場合今の私では日商簿記1級か全経の特級の資格が必要になるため、いったんあきらめました


ただですら難易度の高い税理士の前に、合格率10パーセント台の試験をクリアしないといけないとなると、時間がかかり過ぎると感じたからです

ただ、民間の会計経理や税理士事務所や会計事務所の就職を視野に入れていますので、そのためには最低限の日商簿記2級まではとっておきたいと考え、令和7年2月に合格しました

そこで私と同じ境遇で、50代で日商簿記2級を目指す方の参考になればと思い、合格するまでやってきたことを公開します

合格までにどのくらいの期間がかかったか

私の場合、家庭の事情で勉強をやむなく中断した期間がありましたので、実質は約1年かかっていますが、その中で勉強したのが約6か月です
ここで問題というか、足を引っ張ってしまったのが空白期間を作ってしまったことです

認めたくないのですが、やはり50代ともなると記憶力の低下と集中力の低下があります
これはこの歳になって痛感しています
なので、1週間近く中断してしまうと、前のことがすっかり忘れているなんてざらにありました💦
さらに私の場合、月単位で空白が空いてしまったので、今まで積み上げた勉強の内容がゼロベースになって、改めてやり直した内容もありました

さすがにこのままじゃダメだと思い、たとえ30分でもいいので、空白期間をできるだけ作らないように決めた結果、6か月という長い期間になりましたが、なんとか合格することができました

継続は力なりという言葉がありますが、簿記に限らずいろんな資格にこの言葉があてはまりますので、合格を目指すためには最低でも1日30分(難しいのから20分でも)毎日勉強することが必要です

どんな教材を使ったか?また合格までどのくらい費用がかかったか?

私は国家資格の受験以外は、独学でやろうと決めていましたので、市販の参考書と問題集で勉強しました
購入したのはTAC出版の「スッキリわかる」シリーズの商業簿記と工業簿記「スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集」を購入しました

2級は3級とは比べ物にならないくらい難易度が高いのは目に見えてわかっていたので、最新版を購入し、費用はスッキリわかるシリーズの費用が3,300円(税込1,650円×2冊)「スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集」が1,760円合計5,060円なります

ここで試験の受験費用4,720円+ネット試験の手数料550円合計5,270円を足すと、10,300円になります
ただし、これは一発で合格できた場合です

残念ながら私は3回目でやっと合格できましたので、さらに5,270円の2回分(10,540円)かかり、正味の費用は20,840円になりました💦

もっとも、通信教育でやっていたら講座の費用だけで約20,000円~60,000円かかっていたので、結果的には費用対効果はあったと実感できます
ただ、ほんとうに大変でした…

統一試験とネット試験どっちがオススメ?

結論からいうと、パソコンの操作に抵抗がなければ、ネット試験(CBT方式)をオススメします

まず合格率が統一試験の場合、だいたい20~30パーセント台に対し、ネット試験(CBT方式)の場合、約35~45パーセントと言われています
その数字から見ても、ネット試験(CBT方式)のほうがいいと感じるのではないしょうか

ただし、この数字のよさは、ネット試験(CBT方式)のほうが簡単だからというわけじゃないことに注意してください

数字だけ見ると、そう感じるのも無理ありませんが、この合格率の違いは、ネット試験(CBT方式)の場合、自分の都合のいいタイミング(ただし、受験会場のパソコンスクール等の空き状況の影響はある)で受験できるシステムになっており、合格できるレベルに仕上がった状態で受けることが可能なため、結果的に統一試験より高い合格率になっているだけです

一方、統一試験のほうは、日にちが決まっていますので、その日に仕上がっていれば問題ありませんが、中には間に合わず、それでも受ける方が少なからずいるため、ネット試験(CBT方式)よりも合格率が低くなっていると推測されます

統一試験のほうが手数料がかからないため、幾分か費用を少なくできますが、仕上がる前に受けて落ちてしまうと逆に高くつきますので、やはり仕上がって受験することが望ましいです
試験の費用も結構バカになりませんのwで…

私が合格するために重要視したポイント

日商簿記は商業が3つ、工業が2つの計5つの大問にわかわれています
そして、商業簿記で60点、工業簿記で40点の構成で、合格点は70点以上です

その中で私が重要視したのは、工業簿記のある大問4、大問5、商業簿記の仕訳の大問1です
工業を重視したのは、商業と違って問題の傾向が大きく変わっていないこと、決められた式や方法がそこまで難しくなくイメージしやすいというのが理由です

特に私のような経理未経験の人間にとって、商業簿記の問題は範囲が広いうえにイメージしずらい内容(有価証券や税効果会計、連結会計、決算仕訳など)があるのに対し、工業はモノづくりのイメージさえできれば、とっつきやすいと思います

ただし、商業の仕訳は配点が1問で4点と大きいけど、問題自体は残りの大問2や3に比べると難しくない&ここが取れないと合格できないと思い、商業の仕訳はかなりやり込みました
この仕訳ができないことのは残りの大問2と3もできませんから、ほんと仕訳は重要です

それらを意識して私が試験で合格できるイメージはこんな感じでした
大問1 16点(5問中、4問正解)
大問2 12点
大問3 12点
大問4、5(工業簿記) 32点
合計 72点

工業簿記と商業簿記の仕訳で8割点数を取って、残りはなんとかするって感じの作戦です
正直、自分だとこれが精一杯かなあと思っていました(^^;

合格点はいい点を取ろうとはせずに、確実に取れるとこをとればいいスタンスです
満点でも、70点ジャストでも同じ合格にはかわりませんので、ここは完全に妥協しました
合格しないことには何も始まりませんので…

連結会計を捨てるのはありか?

簿記2級の勉強を始めたばかりの頃、大問2で出題される連結会計の取捨選択をどうしようかと考えてことがありました
連結会計はもともとは簿記1級で出題されていた問題でしたが、私が受験するころには2級の試験範囲になっている問題です
なんで、私が受験するときに、こんなのあるんですか…💦ってなりましたね

問題みたい瞬間に、「あ、これ無理」となって、最初は捨てる方向でいきました
そのかわり、他のところは満点か9割とろうぜって感じで
過去に落ちた試験では連結会計はでませんでしたが、かわりにでた株主資本等変動計算書も全然ダメで、さらに他の問題もズタボロだったので、結果的に合格できませんでした

その点数があまりにも悪すぎた(40点台で0点の大問もあり)だったため、これ他の問題で9割とか満点って無理だなってなりまして、そこでここまで出なかったけど、連結会計捨てていたら絶対に合格できないよねということに気づきました

そこから連結会計の勉強も必死にやった結果、3回目の試験の大問2で連結会計がでましたが、それでも合格することはできました
ちなみに点数は20点満点中の8点でした(^^;
しかし、この8点がなkれば落ちていたので、捨てずによかったです

結論は連結会計は捨てると合格が厳しくなるので、勉強したほうがいいです
ただ、やっぱり難しいのは事実なので、比較的わかりやすい部分をしぼっていくと0点は回避できます
私はのれん、のれん償却、単純な相殺(売掛金と買掛金の相殺など)を覚えて、あとは埋めていけるものは埋めていく作戦でいって、8点ゲットしました
この埋める作業も大事です

まとめ

私が日商簿記2級を合格するまでにやったことは以下のとおりです

  • 最低30分でも時間を作って毎日勉強する
  • 合格するために使った費用は20,840円で、3回目で合格
  • 自分の中の目標の合格点を72点で設定する
  • 連結会計の勉強は捨てない

これらのことを実践して、最終的に計画どおり(?)72点で合格できました
資格は満点をとることではなく、合格点をとることが一番重要なことで、そこをクリアするための効率的かつ効果的な勉強方法を探りましょう
偏差値40台の高校卒の私でも取れますので、やるべきことをやれば日商簿記2級の合格は必ずできます
仕事のことや家庭のこともあって大変だと思いますが、安心できる第2の人生のためにあきらめずに頑張りましょう!